Ubuntu12.04がリリースされました!
個人的にとても楽しみにしていた、Ubuntu12.04 Precise Pangolinがリリースされました。
OS自体はそれほど大きな変化はないのですが、呪われたGMA500なPCのユーザーにとっては待望の、最新オープンソースドライバがカーネルに組み込まれているのです!
・・・と期待していた割には、何だかドライバの開発が進展していません。
2D性能は過去最高レベルで、小さいサイズならYouTubeがさくさく再生できるくらい出来が良いのですが、動画再生支援や3Dアクセラレーションが効きません。
幸いにもGMA600も同じドライバを使うので開発は継続してくれるのではないかと期待は持てますが、2D性能が良いだけに、ここまでの可能性がありますね・・・
そんな訳で管理人は今回も本番への導入は様子見なのですが、VGN-P61Sさんからリクエストもあったことですし、起動するところまでの方法をまとめたいと思います。
まず、インストールは問題なく行えます。
ただしGRUBのインストール先が、間違いなくブートドライブになっているかは要注意です。
どうやらインストール先の状態に応じて(MBRの有無っぽい?)、変わってしまうようです。
インストールしていざ起動してみると、真っ黒な画面で止まってしまいます。
GMA500のドライバとディスプレイマネージャの相性が、あまり良くないようです。
ディスクへのアクセスが止まっていることを確認した後、CTRL + ALT + F1でコンソール画面を呼び出して、インストール時に作成したユーザー名とパスワードを入力した後、下記コマンドでディスプレイマネージャを再起動すれば正常に起動できます。
sudo service lightdm restart |
無事に起動したら、次回から正常に起動できるよう設定を変更します。
端末を起動(左上のアイコンをクリックして、検索ボックスにterminalと入力するとショートカットが表示されます)して、下記コマンドで設定ファイルを開きます。
sudo gedit /etc/default/grub |
エディタが起動したら、次の行を編集してファイルを保存してください。
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet splash"
↓
GRUB_CMDLINE_LINUX_DEFAULT="quiet console=tty1"
そして下記コマンドで設定を反映すれば完了です。
sudo update-grub |
なお標準のデスクトップでは少々重いので、一度ログオフしてUbuntuアイコンをクリック、Ubuntu 2Dを選択しておいた方が良さそうです。
gnome-session-fallbackをインストールすると過去のClassicデスクトップにできるそうなのですが、管理人は試していません。
ちなみにパネルの追加や削除を行うにはALT + 右クリックになったとか?
WindowsもLinuxも、慣れを覆すような修正は改悪でしかないって何でわからないんでしょうねえ。
そうそう、GMA500環境だけではなく、色々な環境でスリープから復帰できないと悲鳴が上がっているようです。
導入される方はお気をつけを・・・
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ありがとうございました。
無事、インストールすることができました!
投稿: VGN-P61S | 2012年5月 4日 (金) 21時06分
こんにちは。vaioPとubuntu関連の情報を探してこちらにたどりつきました。
詳しい内容で非常に参考になります。
私も最近VPCP11ALJにubuntu11.10を導入しましたがディスプレイを閉じてサスペンドになるとそのあと復帰せずに悩んでおります。もし参考になるページなどありましたら教えていただけると幸いです
投稿: VPCgreen | 2012年5月30日 (水) 16時49分
うわー半年も放置しちゃいました。
この記事を書いた翌日に、URLの公式wikiで起動方法からサスペンドの対処まできっちり記載されていたので、後はお任せモードになっていました。
投稿: Bats | 2012年10月20日 (土) 10時13分